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クイックレリースハブの車輪着脱に関する注意

2018年3月1日、国民生活センターが自転車のクイックレリースに関して以下のような情報を公開しました。

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最近の3年間に、クイックレリーズハブに関するテスト依頼を4件受けています。いずれの依頼内容も、走行中に突然、前車輪が脱落したために転倒し、大けがを負ったというもので、いずれもクイックレリーズハブの固定が緩い状態で走行したために前車輪の脱落が生じたと考えられました。また、3件については、購入してから一度も自身でクイックレリーズハブの操作を行ったことがないとのことでした。

 2012年度以降、クイックレリーズハブを使用した自転車で前車輪が脱落したという危害・危険情報が22件寄せられています。走行中に前車輪が脱落した場合、乗員は車両進行方向に向かって投げ出され、重篤な事故に発展する傾向があります。

独立行政法人 国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20180301_2.html

 

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クイックレリースとは

クイックレリーズとは車輪の着脱に工具を使用しないで行うことができる機構で、レバーの一動作でハブをフレームから取り外せる装置で、スポーツ自転車に多く採用されています。中空のハブシャフトを使用し、内に細いシャフトを入れ、これをカム式のレバーで動かすことでフォークエンドを左右から締めたり緩めたりすることができる構造です。

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㊧ クリックレリースハブ
㊨ クイックレリース

正しく使用されていない現状

同センターは今回の実車確認調査にて、52台のクイックレリースハブを調査し、うち31台の自転車が正しく固定できていなかったという報告をあわせて公開しています。カムレバーの固定位置が不適切であったり固定力が弱い自転車が多く、乗車前の確認などが必要となります。

スポーツ自転車店である当店では販売車種のおよそ8割にこのクイックレリースが使用されています。使用方法は難しいという訳ではなく、慣れれば腕時計を手首にはめるように容易に車輪が外せ、収納や修理の際にとても便利です。

使用方法がわからない方はご説明いたしますので自転車をお持ちください。
遠方にお住まいの方は最寄りの日本車両検査協会認定の自転車技士のいる自転車店に相談されるといいと思います。

インターネットで購入した自転車は要注意

近年、インターネットの通信販売等で自転車が販売されるケースが見られます。配送の都合で組み立てや安全点検がおこなわれず車輪を外した状態でエンドユーザーに配送される場合も多く、慣れないユーザーが正しく車輪を装着できないといった報告も受けています。
ご確認をお願いいたします。

ハンドルバーにつけない砲弾ライト風ライト ADEPT「MUTE 100 FC」

デザインと使いやすさが好評のADEPTのUSB充電式ライトにフォークセンターに取り付けができる「Mute100FC」が発売されました。

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キャリパーブレーキや前ラックなどを取り付けるため、ほとんどの自転車のフロントフォークにはセンター部に穴が設けられています。「Mute 100FC」はその穴を利用して取り付ける前照灯で、変形ハンドルバーやハンドルバーに取り付けスペースのない自転車にも取り付けができるアイデア商品です。

 

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100ルーメンの1灯タイプの白色LEDで、点灯で4時間、点滅で最大18時間使用できます。

 

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バッテリーはリチウムイオン式でメモリー効果を気にせず継ぎ足し充電が可能、本体を台座から外し付属のUSBケーブルを使用し2時間ほどで充電が可能です。

本体は削り出しのアルミ合金で
カラーはブラックとシルバーの2色です。

 

 

adept mute

 

重量は67gと軽量で従来の電池式の砲弾型のように電池の重みで頭が垂れてくることが少なくなっています。
本体価格は4500円、2018年3月発売です。

 

バイクパッキングにオススメのグラベルバイク 5選【2018年版】

昨年より日本でも盛り上がりを見せつつある自転車ツーリングの新スタイルのバイクパッキング。キャリアなしで、専用の大型バッグを使用する米国発祥のスタイルは「自転車ツーリングの革命」と言われています。

バイクパッキングは競技ではないためルールはなく、楽しみ方は人それぞれでマウンテンバイクだけでなくロードバイク,クロスバイク,パスハンターなど専用バッグさえつければその醍醐味を味わえます。
そんななか自転車雑誌編集者でサイクリストの田村浩さんは著書「バイクパッキング入門」にて、マウンテンバイクやランドナーとの比較の上、太めのタイヤを履いたグラベルロードの日本での適性を主張しています。

これらグラベルバイクは増産傾向にあり、当ブログでも昨年販売動向がよいと一度紹介していますが、まだまだ決定版となりえるレベルにはありません。しかしながら、各メーカーの専用車の開発は進んでおらず、当面の主役と期待されています。

 

| バイクパッキングにオススメのグラベルバイク 5選 【2018年版】

 

gios mito

【メーカー】gios
【商品名】mito
【本体価格】¥115,000
【重量】11.9kg
【カラー】ブルー/パープル/グリーン
【特徴】まさにお手本のようなクロモリ製のグラベルロード。駆動パーツにシマノSORA採用。

 

 

 

 

fuji feathercx

【メーカー】FUJI
【商品名】feather cx+
【本体価格】¥108,000
【重量】11.3kg
【カラー】ブラック/ブルーグレー/マッド
【特徴】仕様としてはgios「mito」に似ているが前ギアがトリプルではなくダブル。後ブレーキワイヤーがトップチューブ上側に取りまわされている。昨年、203で最も売れたグラベルバイク。

 

 

 

araya CXG

【メーカー】ARAYA
【商品名】MuddyFox CX Gravel
【本体価格】¥98,000 (2018年春以降発売予定)
【重量】13.4kg
【カラー】ブラック/イエロー
【特徴】日本のグラベルシーンに特化し、完成度が高いクロモリバイク。シマノClaris 16(2×8)速採用の普及モデル。

 

 

 

centurion crossfire

【メーカー】CENTURION
【商品名】Crossfire Gravel 2000
【本体価格】¥150,000
【カラー】マットサンド
【特徴】アルミ製フレームにシマノTiagraメインの20(2×10)速仕様。タイヤは700x40cと太めが標準装備。

 

 

 

 

giant anyroad3

【メーカー】GIANT
【商品名】anyroad 3
【本体価格】¥95,000
【重量】11.0kg
【カラー】マットダークブラウン
【特徴】ハイドロフォーミングのアルミ製フレームに3×8速ギア仕様。ヘッドチューブから後車軸にかけて弧を描くようなサイドからのシルエット。シマノClaris 24(3×8)速に、タイヤは700×32標準装備。

 


 

こちらも参考にしてください

バイクパッキングにオススメのサイクリング車【2017年版】

ピストをポーターバイクにカスタム、GAMOH「キングキャリア」

GAMOHから丈夫な中空スチール製のカゴ型ポーターラック「キングキャリア KCL-1F2」が発売されました。

gamohgamoh kingcareer

無垢の天然木の底板を3枚使用した大型フロント用パイプバスケットで、最大18kg積載ができます。
製品自体の重量は2.2kg、枠サイズは29x43x11cmで24個入りの箱の缶ビールが入るサイズとなります。以前からある「KCL-1」の後継になり、バスケット前部中央に鳥をモチーフにしたボトルオープナーを備えています。
ファッション感覚で購入してしまったピストバイクの活用法としても最適です。
26″から700c車輪の自転車対象で、小径車には対応していませんのでご注意ください。

gamoh minoura

本体価格は11,111円、
一部、取付ができない車種もありますので、ご相談ください。

 


 

【関連商品】

gamoh front
▲  一回り小さい「キングキャリア ジュニア」 [KCM-2]
本体価格 11,111円

わずか12gの自転車ライト、knog「knog+」今春発売

knogから今春、また新しいUSB充電式ライトが発売されます。

knogplus

最軽量、最安値のシンプルなライト

Blinderシリーズにも採用されているシリコンバンドで工具なしで取り付けるタイプのシンプルな充電式自転車灯で、同社最軽量,最安値の充電ライトとなります。台座からマグネットで外せてクリップ状になる仕組みで自転車だけでなくカバンや服などにも装着できるようになっています。

 

本体価格は2250円
前後ペアセットは4150円

 

白色LEDのフロントは50ルーメン
赤色LEDのリアは20ルーメンの明るさです。

 

knogplus rear

 

スイッチをノックすると5つのモードが切り替わり点灯で2時間、
点滅エコモードで最大20時間使用できます。

 

knog+

ボディカラーはブラックとトランスルーセント(半透明)の2色
雨の日でも使用できる防水仕様となっています。

中国 大手スポーツ自転車メーカー「Xds」が日本上陸

中国には工場敷地内にマウンテンバイクのテストコースを併設した超大規模のスポーツ自転車製造メーカーがある ― 目覚ましく発展し「中国のシリコンバレー」ともいわれる深セン郊外に800エーカーの面積を持ち、年間500万台の生産力で中国ジャイアントに次ぐ国内2位のメーカー「Xds」

1995年設立のXdsは世界各国のブランド車の下請け生産をおこないながら、原材料や加工技術の研究をおこないシリコンを用いたカーボンやハイドロフォーミング技術のアルミフレームなど高い技術が必要とされるフレーム生産を多くの人が手の届く価格で提供する最先端メーカーです。

 

xds bicycle

xds bike

 

 

中国国内では30の省に2000の専売店舗の販売網を持つ同社が、2018年3月、満を持して日本に上陸します。自転車産業に詳しい方は「スポーツ自転車は台湾、中国はママチャリ」とイメージされる方が多いと思いますが、近年ジャイアントなど多くの台湾メーカーも中国に生産拠点を移しスポーツ車生産の技術力が向上してきています。

Xdsの得意分野はハイドロフォーミングのアルミフレームで、中南大学アルミ合金研究所(←金属研究で有名らしい)というところの協力で硬いアルミニウム合金を発見。これにより20-30%軽量のフレームを量産化を実現しています。

 

 

xds cycle
▲ 2018年3月発売予定のクロスバイク XDS-T100   ¥43,000(予価)

 

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▲ 2018年3月発売予定のロードバイク XDS-170A    ¥70,000(予価)

 

 

中国製に不安を感じる人もいるかと思いますが、日本の輸入自転車の96%が中国製です。日本にはハイドロフォーミング製法のアルミ製自転車を量産化する生産能力もありませんし、自転車のフレーム合金を開発してくれる大学もありません。いわんや敷地内にUCI標準のマウンテンバイクコースを持つ工場もありませんし、自転車工場で働きたいという若者もいません。フレーム製造において中国は日本のかなり先を行っていて、アルミ製フレームはその差が最も顕著だといえます。

数多くのブランド車が流通していますが日本のメーカーのアルミ製自転車の多くは中台に委託して製造したもので、Xdsのように製販が一体となったブランドは世界的にみても多くはありません。同社が日本でどのような展開を考えているのかまだよくわかりませんが今後注目していきたいと思います。

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