最近、都市部では「UBER eats」の緑色の直方体型オカモチを背負った自転車配達員をよく目にするようになってきました。サイクルショップ203のある堀江では、昼時には全体の3%の自転車が配達員という状態です。
同事業のサービス地域が拡大していくのはもちろん、他社も同様のサービスで追随することでしょう。注文したものが20分で届く迅速な配達は弁当だけでなく、日用品や雑誌など他の品物の配達にも転用ができます。
そうなると、物流が大きく変わります。
この方式は、Amazonのように何キロも先から、段ボールと緩衝材で厳重にシュリンク包装された商品を1~2日かけて軽トラで運ぶ通信販売より、早くて効率的です。配達業者を困らせている不在による「再配達」も20分で届く「UBER eats」方式なら、なくなることでしょう。
スマホ端末や位置情報などITを活用した点やシェアリングエコノミーの可能性をビジネス化した点などはすでに各方面から革新的であると賞賛されています。それに加えて私が評価したいのは物流にスポーツ自転車を導入したという点です。
自転車は古くから新聞や乳製品などの配達に活用されてきました。
本来なら時代が変わるにともない自転車も共進化していかなくてはいけないのですが、自転車だけは半世紀も進化がとまったで、昭和時代と変わらぬ鈍重な実用車やママチャリを、各社何の疑いもなく導入しています。ほとんどの経済人・企業家は、高性能なスポーツサイクルの有益性や利用価値に、いまだに気づいていないのです。
私はUBER TECHNOLOGIES社は、近い将来キャズムを超え、Amazonを脅かす存在になるのではないかとすら思っています。少し前置きが長くなりましたが、UBERパートナーにもオススメの街中最速のフラットバーロードを紹介いたします。
|街中最速、進化するフラットバーロード 5選
【メーカー】GIOS
【商品名】CANTARE Claris
【本体価格】¥72,000
【重量】9.7kg
【フレーム】アルミ
【ドライブトレイン】シマノ Claris(2×8速)
【カラー】ブルー/ブラック
【特徴】WH-R501車輪など駆動系パーツをシマノ製パーツで統一、最高のコストパフォーマンス。
※オフィシャルサイトやカタログのカーボンフォークは誤りで実際はアルミ製フォークとなっています
【メーカー】GIANT
【商品名】FORMA
【本体価格】¥74,000
【重量】10.0kg
【フレーム】アルミ
【ドライブトレイン】シマノ Claris(2×8速)
【カラー】マットブラック/マットシルバー
【特徴】2019年の新作フラットバーロード。ワイヤー類が内装されたハイドロフォーミング製法のエアロ形状フレームが印象的な軽量バイク
【メーカー】LOUIS GARNEAU
【商品名】AVIATOR 9.2
【本体価格】¥85,000
【重量】9.6kg
【フレーム】アルミ(+カーボンフォーク)
【ドライブトレイン】シマノ SORA(2×9速)
【カラー】グラスグリーン/ホワイト/レッド
【特徴】内装ワイヤーの軽量アルミフレームにカーボン製フォークを採用、シマノSORA 2×9変速のミドルグレードのフラットバーロード
【メーカー】FUJI
【商品名】ROUBAIX AURA
【本体価格】¥92,000
【重量】8.9kg
【フレーム】アルミ(+カーボンフォーク)
【ドライブトレイン】シマノ Claris(2×8速)
【カラー】ガンメタ/マットブラック
【特徴】クラス最軽量。2016年までハイエンドアルミロード「ROUBAIX 1」に使用されていたプラットフォームをワイヤー内装式に変更、非対称チェーンステーやカーボンフォークなどはそのままに高級感ある装いに
【メーカー】RALEIGH
【商品名】RF7 Radford-7
【本体価格】¥118,000
【重量】9.8kg
【フレーム】アルミ(+カーボンフォーク)
【ドライブトレイン】シマノ SORA(2×9速)
【カラー】ブラックレッド
【特徴】高剛性なテーパードヘッド構造で見た目にも美しいエアロデザインのフレーム、ロードとのクロスオーバーを見据えた頂点に立つ一台
そもそもフラットバーロードってなんだ?
フラットバーロードとはクロスバイク分類されるスポーツ自転車で、ロード競技用自転車のハンドルバーをストレートハンドルにした高速走行が可能な車種の俗称です。GIANTが2002年にロードバイク「OCR」の姉妹車種として同じフレームを使用したストレートハンドル仕様の「FCR」を発売。メッセンジャー(自転車便)が使用したことから、メッセンジャーバイクとも呼ばれていました。
車種の特徴としては
・ロードバイクがベースとなっていて、フレームスケルトンやコンポネント、ブレーキ、700cホイールなどはロードバイクと同じモノが使用され軽量で高速走行が可能。
・ストレートハンドルをドロップハンドルにカスタムするとロードバイクとなる。
・前傾の乗車姿勢がきつく長距離ライドに向かない。
・競技性はなく、一般的にロードバイクより安い価格設定となっている。
上記のような特性があります。
20年以上前は現在とは違いロードバイクはものすごくダサい乗り物でした。サイクリングジャージなんてもってのほかで、笑いモノどころかそれだけで女性から別れを告げられてもおかしくない存在でした。良識や分別のある人間はロードバイクを避け、まだ自転車に乗るならオフロード用のマウンテンバイクを選好しました。
転機となったのは、当時の人気アイドル「SMAP」のメンバーが主演した映画「メッセンジャー」(1999年)。都市を高速で移動するスポーツ自転車がにわかに注目をあび、マウンテンバイクにスリックタイヤを装着するカスタムが増加。GIANTが2000年に「OCR Zero」、次いで「FCR」を発表するとその他のメーカーも同様のモデルをラインナップし、普及用のクロスバイクに拡大していきました。
現在では乗車姿勢などが見直された街乗り専用設計のクロスバイクが主流ですが、高性能でロードバイクへのバージョンアップが可能なフラットバーロードはスポーツテイストで、ハイクラスなクロスバイクとして存在感があります。