自転車部品メーカーシマノが篤志で運営している自転車博物館 サイクルセンターで開催されている特別展「折りたたみ自転車 創意工夫」を見に行ってきました。
折りたたみ自転車の歴史や開発経緯などを現車やパネルで説明されていて非常に興味深い内容となっています。
一部を紹介いたします。
① キャプテン ジェラール
【メーカー】プジョー
【車名】キャプテンジェラール
【国名】フランス
【年】1895年
【重量】16kg
【車輪径】22インチ
【全長】完成時:148cm/折畳時:78cm
【特徴】仏 陸軍歩兵ジェラール大尉が作った世界初軍用折り畳み自転車。
② パラトルーパー
【メーカー】BSA
【車名】パラトルーパー
【国名】イギリス
【年】1940年
【重量】14kg
【車輪径】26インチ
【全長】完成時:164cm/折畳時:104cm
【特徴】英軍パラシュート部隊が背負い飛行機から降下し、敵陣の偵察や輸送に使用。工具を使わず蝶ネジを手で回して組み立てができる。背中に背負うため14kgと軽量。
③ ポーターシルク
【メーカー】片倉自転車工業
【車名】ポーターシルク
【国名】日本
【年】1955年
【重量】17kg
【車輪径】16インチ
【全長】完成時:120cm/折畳時:70cm
【特徴】日本製の折り畳み自転車。志村精機製作所が製造したものを1954年設立の片倉工業が製造権を獲得し製品化。
④ バタバス
【メーカー】バタバス
【車名】ホールディングバイク
【国名】オランダ
【年】1968年
【重量】12kg
【車輪径】20インチ
【全長】完成時:110cm/折畳時:66cm
【特徴】自転車大国オランダでは折りみであれば電車の客室に乗せることができる。自転車博物館サイクルセンターはこのバタバス社のコレクションを受け継いで1992年に開設された。
⑤ のびのび号
【メーカー】ミツトヨ
【車名】のびのび号
【国名】日本
【年】1975年
【重量】16.3kg
【車輪径】12.5インチ
【全長】完成時:125cm/折畳時:95cm
【特徴】精密測定メーカーのミツトヨが社内アイデアコンテストで200台ほど生産した希少車。フレームやシート棒が伸縮式、ペダルとハンドルが折り畳み式。当時の販売価格は16万円。
⑥ ブロンプトン
【メーカー】ブロンプトン
【車名】ブロンプトン
【国名】イギリス
【年】1975年
【重量】11.4kg
【車輪径】16インチ
【全長】完成時:145cm/折畳時:54cm
【特徴】ジャケットとタイで気取って乗る英国紳士の折り畳み車。収納しやすさだけでなく、担ぎやすさや押しやすさも考慮されている。現在も生産されているが市場価格は19万円。
⑦ ワンタッチピクニカ
【メーカー】ブリヂストンサイクル
【車名】ワンタッチピクニカ
【国名】日本
【年】1988年
【重量】15.8kg
【車輪径】14インチ
【全長】完成時:120cm/折畳時:115cm
【特徴】車名通りワンタッチ(片手)で小さくたためる小径車。前カゴなど実用性も考慮されていて、当時5万円を切る安さで販売されヒット商品となった。現在でも「ピクニカマニア」と呼ばれる愛好家もいる。
⑧ トレンクル
【メーカー】パナソニックサイクルテック
【車名】トレンクル
【国名】日本
【年】1998年
【重量】6.5kg
【車輪径】14インチ
【全長】完成時:117cm/折畳時:66cm
【特徴】チタン製のフレームとハンドルを採用し、わずか6.5kgという究極の折り畳み自転車として現在も進化中。
特別展は2016年3月21日まで開催されています。
常設展示も貴重な自転車や面白い自転車がありますので是非行ってみてください。
|| 自転車博物館 サイクルセンター
住所:大阪府堺市堺区大仙中町165-6 大仙公園内
運営:財団法人 シマノサイクル開発センター
アクセス:JR百舌鳥駅 徒歩10分
営業:10:00-16:30 (月曜閉館)
料金:一般 200円 (団体・学生・障がい者・高齢者割引有)