TOPEAKから新たに2種類「Fast Fuel Dry Bag X」と「Fast Fuel Tri Box」というトップチューブバッグが追加されました。

TOPEAKは、2015年から毎年トップチューブバッグの新作を連続して発表していました。しかし、昨年は新モデルのリリースがなく、今春に持ち越しとなり2作同時のリリースとなりました。以前に当ブログでも、自転車用バッグがサドルバッグからトップチューブの上につけるトップチューブバッグに主役が変わりつつあるといった主旨の投稿をしましたが、特に「Fsat Fuel Dry Bag X」はその決定版となりそうな感じがします。

 

topeak fastfueldayx
▲ TOPEAK「Fast Fuel Dry Bag X」 ¥4500

 

 

ファスト フュエル ドライ バッグ エックス…商品名が長い。

同社は非常に多くの商品をラインナップし、なかなか廃版にしないため同じような商品名の製品が混在しています。製品タグライン(キャッチコピー)もなく、性能や用途の違いが本当に分かりにくいため、我々、売っている側も結構大変です。

 

時系列でみると、2006年に第一世代「Tri Bag」が発売されます。
まだバッグの主役がハンドルバーバッグの時代です。全く、売れた記憶がありません。

それからしばらく、新作がなく、時代はマウンテンバイクからドロップハンドルのロードタイプにトレンドが変化していきます。バッグは小型化され、サドル下に取り付けるサドルバッグが主流化するなか、2011年に防水素材の「Tri Dry Bag」が発売されます。「Dry=防水仕様」を意味するようです。しかしながらトップチューブにつけるこのタイプは、前作同様に注目されることはありませんでした。

そして2015年にいよいよ「Fuel」を冠したバッグが登場します。
三角型でファスナー開閉タイプの「Fuel Tank」の発売です。
第一世代の「Tri Bag」はその名に反し、トライアングル(三角形)ではなく直方体が乗っかっているような感じなので、進化を感じます。

tribag-allweather →fuel-tank
㊧ /「Tri bag」(レインカバー付き)
㊨ / 「Fuel Tank」

 

16年には「Tri」と「Fuel」をフュージョンさせたようなファスナー付きのTri(トライアスロン?)bag「Fast Fuel Tri Bag」が発売、18年には軽量で防水ハードシェルの「Fast Fuel Dry Bag」が発売されます。この2つバッグは今でも結構よく売れるのですが、それには理由があります。

2016年ころに北米を中心にドカドカと自転車バッグをつけた自転車ツーリングバイクパッキングが流行し、レーシングタイプの自転車ではない一般層にまでトップチューブバッグが広がりを見せました。バイクパッキングはマウンテンバイクなどのグラベルタイプが主流でTOPEAKからも「Top Loader」という退色しづらく耐久性の高いアウトドアテイストのトップチューブバッグも発売されました。

 

 topeak fastfuel-tribag  → topeak fastfuel-drybag

㊧ /「Fast Fuel Tri Bag」
㊨ / 「Fast Fuel Dry Bag」(防水)

 

「Fast Fuel Tri Bag」はナイロン素材、「Fast Fuel Day Bag」はプラスチックで防水。この2つは現物を見ると全く違うのですが、日本語で表記すると、ライなのか、ライなのか、特に混同しやすいので、通販などでご購入される際はお気を付けください。

 

 

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TOPEAKトップチューブバッグの各モデルの発売年

2006年  Tri Bag
:
2011年  Tri Dry Bag
:
2015年  Fuel Tank
2016年  Fast Fuel Tri Bag
2017年  Top Loader
2018年  Fast Fuel Dry Bag
2019年  新モデル なし
2020年  Fast Fuel Dry Bag X / Fast Fuel Tri Box

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ここから本題となります。

 

新しく発売された「Fast Fuel Dry Bag X」は「Fast Fuel Dry Bag」の進化版です。容量が0.8から1リットルになり少し大きくなり、iPhoneのMAXシリーズなど6.5インチのスマホが収納できるようになったみたいですが、基本性能はあまり変わっていません。

では、なぜ「X」が決定版なのか。

それは前作より600円も低価格な4500円という本体価格です。
シリーズ最大容量にして、防水でないナイロン素材の「Fast Fuel Tri Bag」や「Fuel Tank(Lサイズ)」よりも安い値段設定になっています。

新作が発表される度に、価格も高値で更新されてきた同シリーズなので、不可解に思い、念のためメーカーに理由を確認しましたが、明確な回答はありませんでした。

「今後、本体価格は変更される可能性はある」ようですが、本来なら大型の「X」は5500円くらい価値がある製品だと思います。

 

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もう一方の「Fast Fuel Tri Box」はトライアスロンバイク向きです。

TC2307B_main

 

Fast Fuel Tri Box

ファスナーがなく、空力を考慮されたフォルムでエナジーバーなどが収納できます。
商品名に「Fuel」とつきますが、他の商品と違い箱型形状をしていて、レーシングバイクに似合いそうな雰囲気をしています。

取り付け用のストラップが付属していますが、トップチューブにボルト穴が設けられているトライアスロンバイクにオススメです。

 

 

 

※ 紹介した商品はAmazon.co.jpでも購入できます。

 

 


 

参照:自転車バッグの新トレンド、トップチューブバッグ 6選

 

 

 

 

 

 

 

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