昨年の売り上げ動向です。
2020年はコロナの影響で春ごろから販売台数が伸びた一方で、生産が予定通りにいかず秋以降に各メーカーが品不足におちいるなど波乱の一年でした。国内での自転車流通の正常化は目途がたたず、仮にコロナのワクチンや特効薬ができたとしても、本年の秋くらいまでは不安定な状態が続く見通しとなっています。
ご迷惑をおかけすると思いますが、ご理解をお願いいたします。
<サイクルショップ203のブランド別売上台数ランキング2020>
第1位(1)→ FUJI フジ
第2位(2)→ tokyobike トーキョーバイク
第3位(5)↑ Tern ターン
第4位(6)↑ GIANT ジャイアント
第5位(3)↓ GIOS ジオス
(カッコ内は前年の順位)
|自転車の供給が乱れた1年
昨年に引き続きサイクルショップ203では、FUJIとtokyobikeが売れていています。2020年は特に完成車用変速機のサプライチェーンが乱れていました。スポーツ自転車の変速機はシマノの寡占状態ゆえに影響は大きく、変速機のないシングルスピードをラインナップしているFUJIとtokyobikeは売り上げを伸ばしました。
2020年3月にリリースされたFUJI「DECLARATION」(デクラレーション)は米国向けピストバイクだったのですが、2021モデルでは正式に国内でもカタログやオフィシャルサイトでも掲載されました。同モデルはサイクルショップ203の年間販売台数第1位となりました。
▲ 2020年販売台数第1位のFUJI「DECLARATION」
第2位のtokyobikeもシングルスピード「MONO」(モノ)と3月に発売された女性用ミニベロ「CALIN」(カラン)が人気となりました。シンプルで飽きの来ないデザインで203でも創業の2004年から指名買いが多いブランドとなっています。
▲ 変速がなくシンプルなtokyobike「MONO」
第3位のTernは国内規格の「ROJI」シリーズのミニベロ「CREST」(クレスト)と「AMP」(アンプ)が人気が急上昇です。コロナの影響で自転車の供給ができず、夏以降販売台数が伸び悩みましたが、上位の2ブランドに匹敵するほどの引き合いがありました。
▲ Tern「AMP」は10ヶ月待ち
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<サイクルショップ203のタイプ別自転車販売の動向 2020>
クロスバイク | 34% |
シングルスピード | 24% |
ミニベロ | 21% |
ツーリング | 7% |
マウンテンバイク | 3% |
その他 | 11% |
昨年は46%を占めていたクロスバイクが34%と低下、これといった傾向はなく全体的にばらけた印象です。ここ数年の傾向としては、タイヤがやや太い車種が人気です。かつてはクロスバイクでも700x28cの販売が多かったのですが、30~32cくらいの少しエアボリュームがあるものに人気が移行しています。ロードやミニベロも以前より太いタイヤの車種が増えています。
「その他」はBMXや子供用、クルーザーなどです。弊社はいわゆるママチャリの取り扱いがなく、販売は基本的にスポーツ自転車(+ミニベロ)というラインナップになります。