大阪にはおよそ600万台の自転車があります。これは東京都に次いで多く、一世帯あたりの保有数も滋賀県に次いで2位と、全国でも非常に自転車が活用されている地域です。
府民としてあまり自覚はないかもしれませんが、「自転車のまち」を標榜する他の都道府県を、数値的には大きく上回り、先進的な欧州の自治体と比べても全く引けを取らない水準です。

英エコノミスト「世界住みやすいランキング2018」で世界第3位。
大阪は文化・環境・交通が、世界から非常に高く評価され、ライフスタイルが注目を浴びています。

サイクルショップ203では、2004年の開業以来長期にわたり、大阪の中心部で自転車がどのように活用されているのかを調査・研究をしています。本年も2か月にわたり、中央・西区にて使用されている自転車(電動アシスト車、メーカー不明の車両、子供車を除く)をローラー調査し、使用メーカーをランキングにしました。

さて、世界屈指の自転車都市大阪では、どのメーカーが人気なのでしょうか。

 

 

| 自転車 人気ブランドランキング 2019

 

第1位 LOUIS GARNEAU ルイガノ 13.0pt
第2位 GIANT ジャイアント 9.4
第3位 FUJI フジ 6.6
第4位 BIANCHI ビアンキ 5.9
第5位 HAMMER ハマー 4.8
第6位 TREK トレック 4.5
第7位 GIOS ジオス 4.3
第8位 ASAHI あさひ 4.1
第9位 BS ブリヂストン 4.1
第10位 TOKYOBIKE トーキョーバイク 3.8

 

 

第1位は昨年と変わらずLOUIS GARNEAUです。ポイントを2.9%伸ばし、2位以下のブランドとの差が広がっています。ミニベロ・クロスバイクを中心に男女問わず幅広く利用されているています。

 
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▲ ルイガノのミニベロ

 

 

TOP3のメンツは昨年と同じで、全国で「サイクルベースあさひ」を展開している㈱あさひのオリジナル自転車、ブリヂストンがTOP10に入りました。太字は当店の取り扱いメーカーです。

 

10位以下

11位 MERIDA メリダ
12位 LEADER リーダー
13位 CANNONDALE キャノンデール
14位 BRUNO ブルーノ
15位 RENAULT ルノー
16位 BROMPTON ブロンプトン
17位 RALEIGH ラレー
18位 FELT フェルト
19位 ROVER ローバー
20位 DOPPLEGANGER ドッペルギャンガー n=392

 

前回12位だったオリタタミ専門のDAHONが29位に大きくランキングを下げました。それと関連性があるのかは分かりませんが、イギリスのBROMPTONがランクインしています。

15位のルノー、19位のローバーは初のランクイン。
一方で、クルマのブランドでは
シボレーが18位→22位、
ジープが16位→24位とランク圏外となりました。
クルマブランドにも栄枯盛衰があるんですね。
ベスト5入りした勝組のハマーは、MTB類型車やオリタタミ車が中心で、他ブランドと比べてタイヤの太い自転車に特化しているという特徴が見られました。

 

– –

自転車産業振興協会によると、約半数の人が自転車を専門店で購入、2006年の調査より6ポイントその割合が増加しているようです。一方でなぜかホームセンターの自転車コーナーで自転車で購入する人が減少しています。

スポーツ車ブランドは専門店や直営店に販売を限定し、ホームセンターとは全く異なるブランド構成となります。各社の戦略の違いや車体の単価、地域による差異もあるので、一括りにランク付けすることに意味はないのかもしれませんが、あまりこのような調査は他では行われていませんので、ご参考ください。

 

 

■自転車の購入先 

自転車店   52.5%
ホームセンター 15.3%
スーパー・SC  14.1%
インターネット 10.1%

(自転車産業振興協会調べ)

 

 

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