これから複数回にわたり不定期で表題にもある私案の「夢洲競輪場(仮)」について考えを連ねていきたいと思います。
大阪此花区の夢洲(ゆめしま)に最先端の屋内型の競輪バンクの設立を願うという、まさしく「夢」のような内容です。今のところ、このような動きは全くなく、現実性はほとんどないといってもいいのですが、競輪事業の現状考察や自転車都市大阪の存在意義を含め、長期的な活動の旗印として、本投稿を示します。
大阪府・市は、現在カジノを含む統合型リゾート施設(以下IR)の誘致を目指しています。大阪・関西万博がおこなわれる此花区にある人工島の夢洲を軸としたベイエリアに、国内外から人・モノ・投資を呼び込み大阪の持続的成長へとつなげようというコンセプトの「大阪IR基本構想」は府民・市民だけでなく、日本国民の関心事となっています。
IRとは、国際会議場や展示場などのMICE施設、ホテル、ショッピングモール、カジノなどが集まった複合施設で、日本においては2013年から国会で議論され、18年に実施法が可決されました。政府は全国で最大3か所を選定する基本方針を打ち出しており、すでに数都市が名乗りを上げていますが、その中で大阪は最有力とされ、首尾よくいけば、万博が開催される25年までにIR施設が完成するスケジュールとなっています。
– –
大阪とIR関連のこの20年の歩み
2001年 USJ開園
2001年 大阪市、五輪落選
2005年 シンガポール カジノ合法化
2007年 橋下徹大阪府知事就任
2008円 北京五輪
2010年 大阪維新の会結党
2011年 シンガポール マリーナベイサンズ開業
2011年 橋下徹大阪市長就任 松井一郎大阪府知事就任
2012年 LCC関空就航
2013年 グランフロント大阪開業
2013年 衆議院にIR推進法案提出
2014年 あべのハルカス開業
2015年 吉村洋文大阪市長就任
2016年 衆議院にてIR推進法案が可決
2017年 大阪市、万博に立候補
2018年 参議院にてIR実施法案が可決・成立
2018年 大阪市、万博開催地に選出
2019年 松井一郎市長就任 吉村洋文知事長就任
2019年 G20大阪サミット開催 ← 今、ココ
2020年 東京五輪
2022年頃 IR候補地の決定
2023年 北梅田駅開業
2024年頃 カジノ開業(大阪)
2025年 大阪・関西万博
– –
候補地の夢洲は広大です。総面積はなんばパークスが50個はゆうに入る390haで、その4割となる160haを、25年の万博会場、60haをIR敷地(カジノ施設はその3%)として構想されているようです。カジノの規模は現在の世界最大のマカオの1.5倍となる超巨大な施設が予定されていて、世界中から多くの観光客が期待されています。
| 夢洲に競輪場をつくれば、日本の輪業は活性化する
私の考えは、この多くの人が集まる舞洲に、屋内型250m木板張りトラック「ベロドローム」(Vélodrome)の建設を求め、IR運営事業者に施設の建設・運営管理などを付託し、今までの競輪ファンに加え、富裕層や外国人などにも日本が誇る他にはない真剣勝負の興奮を経験していただき、繰り返し来阪していただける独自のIRの創出するというものです。
夢洲のIR事業は、私案が通るほど軽々しいものではないと思いますが、市の所有する財産であるゆえ、一事業者や一部の政治家が恣に開発するより、喧々囂々、侃々諤々の議論をした上で市府民(さらには日本国民)全体が納得し、将来を考えることが重要ではないかと考えます。
理想としては、現在の競輪がドミノ倒しのように屋内型に変わり、
空手が、K1として一時期、大成したように、エンターテインメントとして、
日本だけでなく世界から注目される事業になり、
国内輪業の活性、
そして、それに留まらず、(他国のIRに向けて)コンテンツの輸出などに波及し、日本経済復興の起爆剤になればいいなとなどと、夢を描いていますが、詳しくは後述させていただきます。
冒頭にもあるように「舞洲競輪場」設立を考えるは、ブログという特性を生かし、不定期で、長期にわたり加筆していく予定です。
次回は、私がなぜこのような考えに至ったか、というその契機をお話しします。