ようやく秋らしくなってきた11月23日、国内最大級のビンテージ自転車やパーツの蚤の市「シクロジャンブル」にいってきました。
シクロジャンブルは大阪北部・豊中市の服部緑地公園で開催される中古自転車と部品のフリーマーケットです。西日本最大規模で1999年から毎年春と秋に実施され、関西の自転車マニアの間では恒例の行事として定着しています。これまで、イベントは園内の「古民家集落広場」で主に開催されていましたが、公園のリニューアルにともなって今回は「東中央広場」に会場が変更となりました。
延伸された北大阪急行「緑地公園駅」から公園へ向かうプロムナードを歩くとすぐ、中央に彫像のある噴水が見え、囲むようにブースが出展されています。緑地公園は、2022年からパークPFI制度により大和リースが管理者に選定され公園を管理、スターバックスやフードトラックが出展され以前より賑わいが出てきています。
朝9時スタートとなっていますが、8時にはすでに大勢の人で賑わっていました。出店は協力金1000円を払えば誰でも可能でコレクターから業者など約40ブース、自転車部品の出店が多く、不用品から骨とう品まで様々な品々が交換取引されています。車体の出品は盗品売買の怖れから制約があるため出品は少なく、メインはロードバイク・マウンテンバイク・ランドナー・ミニベロ・クロスバイク等の部品で新古品や年代不明のジャンク品などが活発に取引されています
絶好の行楽日和でいつもよりも広場には人が集まり、物珍しさから自転車に関心のない通りすがりの人もしげしげと様子をみています。出店者は関西だけでなく中部や関東地方からも日帰り遠征に来ているようで、ここでしか見られない珍しいものもあります。
「愛知県で自転車鞄の製造を25年、コットンや天然革を使用してます。要望にも応えますよ」
愛知県のかばん製造「RSAサンバッグ」はキャンバス地を使用した自転車鞄を手作り、普段は通信販売を行ってるようです。実際に大きさや風合いを確認でき、手にすると思ったより軽量で使いやすそうなバッグでした。商品を見ている人が「ショルダーバッグとして使いたい」というと、代表者の足立一雄さんは「後でカスタムして送りますよ」と日本製ならではの対応をみせていました。
他にも様々出店者がいて、商品は一応値札のような数字の書いたモノが張ってあるありますが、気になれば出展者の方に交渉してみるといいと思います。出品者は金儲けで来ている訳ではない(公園での商行為は禁止されている)ので、交渉次第では譲ってもらえるかもしれません。特に昼頃になると持ち帰るのも荷物になるので、無料でもらえたり、おまけをしてくれたりします。出品側はプロという訳ではないので、手さげ袋・小銭・メジャー・ノギスなど工具は持参した方がいいかもしれません。
主催者の方に話を伺うと、会場での自転車盗難に気を付けて欲しいのと、通路に自転車を置くのは避けてくださいと言っていました。イベントは20年以上続いていますが、管理が変わるたびに説明が求められ、手続きなどでいろいろと大変なようです。