東京・目黒の自転車文化センターで開催中の「競輪の魅力展」を見てきました
自転車文化センターは、財団法人日本自転車普及協会が運営する総合施設で、希少な自転車や関連文献の管理や研究をおこなっています。定期的にテーマ展示をおこなっていて、一般の人も自由に内覧できる施設となっています。
2021年6月18日から「競輪の魅力展」と題して、テーマに沿った歴史的な競技車両の現車が展示されています。自転車には説明パネルが添えられ、競輪や自転車に関心のない方でも分かるようになっています。
当ブログでは、数回にわたって廃止になった関西の競輪場について投稿しましが、主役である肝心の使用機材については殆ど触れていませんでした。センターではとりわけフレームの製作者である「ビルダー」と言われる人(または事業者)にスポットをあて、製作年代などの車両の特徴と合わせて紹介していました。
競輪は戦後間もない1948(昭和23)年に福岡県の小倉競輪場で始まりました。発足当初から現在同様に着順を予想するギャンブルで、レースは主に「トラックレーサー」と言われる変速のないスポーツ自転車で行われ、現在でもこのタイプの車両が使用されています。
運営は自転車競技法に基づいて地方自治体が主催し、公益財団法人JKAが統括しています。
競技法では
① 自転車産業の振興
② 体育事業その他の公益の増進
③ 地方財政の健全化
上の3点を主な目的とし、国内では例外的に賭博行為が合法化されています。
使用機材の審査は厳格に行われ、フレームは国内の26ヶ所の登録事業者が製作したものに限定されています。事業者はパナソニックやブリヂストンなどの大規模な企業から、職人が腕を振るう町工場までありますが、その多くが関東圏に集中しています。近畿圏はどちらかと言えば構成部品の登録事業者多いのですが、大阪と京都に合計6事業者が現役でオーダーを受けているようです。
本日からオリンピックもトラック競技が始まりましたが、日本代表は現役バリバリのプロ選手が出場し、メダルが期待されています。五輪では日本代表は、普段とはまた違うブリヂストン製のカーボン製の特製車両にまたがり熱い戦いを見せてくれます。残念ながら観戦はできませんが、NHKのインターネット放送があるみたいですのでそれを見て応援したいと思います。
|自転車文化センター
- 〒141-0021 東京都品川区上大崎3-3-1 自転車総合ビル1F
- Tel. 03-4334-7953
- [開館時間] 11:00〜15:00 [時短営業中]
- [定 休 日] 月曜日(祭日の場合は翌平日)・年末年始
- [入 館 料] 無料