緊急事態宣言が延長につき引き続き、感染拡大防止のため通常より営業時間を1時間縮小し、期間中、19時までの営業とさせていただきます。ご迷惑をおかけしますが、ご協力お願いいたします。

 

 

コロナの影響で、街中には多くのフードデリバリーの自転車を見かけるようになりました。

このまでの経緯を少し振り返ると、まず2016年UBER EATSが日本に上陸、18年4月にようやく大阪でもサービスが開始されると事業は急拡大、19年4月に店前で調査すると日曜昼には実に自転車のおよそ3%の自転車が配達鞄の通称「Uバッグ」(ウバッグ)を持っているまでになりました。

20年4月、吉村知事がコロナ対策としてフードデリバリーにポイント還元の仕組みを導入し推進すると、中国大手のDiDiが東京ではなく大阪でサービスを開始、7月にはMENU、12月にはFOOD PANDAなどが相次ぎ参入、同調査では11%まで使用率が上昇し、大阪はフードデリバリーの主戦場となります。

当初はタクシー配車事業の一事業部という見立てもありましたが、ウィズ・コロナ時代の成長産業として、また、営業自粛要請にあった飲食店の元従業員や雇止めにあったベトナム人実習生などの雇用の受け皿として注目されています。

food delivery 2021

 

独走するUBER EATS、DiDiが猛追

所属先の調査を行うと先行するUBER EATSがおよそ7割、それを猛追するDiDiという構図になっています。この調査は、一人一人に所属先を聞いた訳ではなく、稼働・非稼働を問わず所有バッグを目視でチェックしたもので、指定鞄を使用していなかったり、2社を掛け持ちしたりしているパートナーも多いので、正確な比率ではないかもしれません。

 

deliverybike2021

 

自転車に目を移すと、スポーツ自転車は全体の約半数で、そのほとんどはクロスバイクを使用しています。いわゆる「ガチ勢」とされる人は本当に一握りで、ほとんどが始めたばかりのパートナーであるという印象を受けます。経験の浅いパートナーによる配達ミスや交通違反はしばしばニュースになり、批判の種となっています。また、急増する配達員に仕事が回らず、マクドの前で仕事待ちをする「UBER地蔵」の出現など新たな課題も出てきています。

 

 

 

フードデリバリー業を加速させる厳選アイテム 3選

以前に配達にオススメのクロスバイク(フラットバーロード)を紹介しましたが、本稿ではすでに配達員を始めているパートナーの方への仕事を効率化する3アイテムを紹介したいと思います。

3アイテムは「バイク・バッグ・スマホ」の必須装備ではなく、中級者向けのアイテムとなります。情報サイトやYouTubeでも同じような企画はあるみたいですが、割と’’スマホのホルダー’’といったアバウトな内容が多かったので、具体的に商品を紹介したいと思います。

商品選定にあたっては、1日20件以上の配達をこなし本業としている「ガチ勢」の方の意見やインターネットの情報、そして2019年12月に登録し実際に配達も経験した元パートナーの私の感想を総合していますので、是非ご参考ください。

 

 

① TOPEAK スマホマウント「RIDECASE」
topeak ridecase
【メーカー】TOPEAK
【商品名】RIDECASE
【本体価格】¥6200+税
【詳細】ステムやハンドルバーに装着できる自転車用iPhoneマウント。
【推奨ポイント】乗車しながら地図やアプリを起動できるスマホマウント。低廉な製品を使用し高額なスマホを落下させて壊しては元も子ありません。いわんやポケットに入れているようでは仕事にならないため、まず初めに用意したい必須アイテムです。(iPhone12シリーズは2021年6月発売予定)

 

 

② knog 前照灯「pwr」
knog pwr
【メーカー】knog
【商品名】pwr commuter
【本体価格】¥5800+税
【詳細】USBチャージでモバイルバッテリーとしても使用できる前照灯
【推奨ポイント】夜間配達の必須アイテム前照灯。knog「pwr」はアウトドア製品として設計され450ルーメンの明るさと高い防水性を兼ね備えています。加えてモバイルバッテリーとしても使用でき、スマホマウントと合わせて使用することで、走行しながらスマホを充電することができる他に類をみない画期的なライトです。

 

 

 

③ 昭和インダストリー リアキャリア「FIX CATCH」
showa fixcatch
【メーカー】昭和インダストリー
【商品名】FIX CATCH
【本体価格】¥3000+税
【詳細】リアキャリアに取り付ける拡張荷台
【推奨ポイント】Uバッグ用に開発された訳ではなく、既製品「FIX CATCH」がたまたまバッグのサイズにピッタリだったとユーチューバーが喧伝し、一時はメーカー在庫がなくなり品薄状態になった荷台です。基本的にはママチャリ向け製品ですがクロスバイクやロードバイクにつけている配達員もいます。配達自転車の100台に3台くらい使用しています。
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 進化する、くいだおれの街

弊社の通販でADEPT「TRUSS PORTER RACK」が、コロナ以後、急激に売れるようになりました。この製品は大型のフロント用ラックで、スポーツサイクルをデリバリーバイクスタイルにしてくれる便利な荷台です。Uバッグが乗る大きさではありませんが、個人の飲食店などがデリバリー用に使用されているのではないかと思います。

このADEPTというメーカーは割と新しい国内のスポーツ自転車用パーツ&アクセサリーのメーカーなのですが、マーケティング調査や開発意欲が旺盛で、是非これから注目していただきたいブランドです。

 

adept trussporterrack
ADEPT「TRUSS PORTER RACK」を使用したデリバリーバイク

 

 

厳しい自然環境において、生物がほかの生物と共存し、両者が互いに影響を及ぼしながら進化していくことを生物学で「共進化」と言うようです。

このサイトのトップページにもあるようにサイクルショップ203は「ひと・都市・自転車」の共進化を標榜しています。競技レースやサイクルリングの楽しみを提案しているスポーツ自転車専門店が大勢を占める中、弊社が訴求しているのは「まちづくり」です。

コロナ禍、
ひとはライフスタイルを変え、
フードデリバリーの増加で街の景色が変化を見せています。

共進化を掲げるなら、フードデリバリーに特化したスポーツ自転車や関連アイテムを速やかに開発・提供すべきなのですが、コロナの影響は自転車のサプライチェーンまで及んでいて、新製品の開発はおろか、予定していた製品の供給もままならない状況に陥ってしまっています。この状況は少なくとも今秋くらいまでは続く見通しで、長期間に渡ってご迷惑をおかけしますが、ご理解をよろしくお願いいたします。

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