早いもので、今年も残すところあと1ヶ月となりました。
2020年は12月28日が年内の最終営業となります。
6月から熊野古道の「九十九王子」を巡るサイクリングをしてきました。熊野街道・紀伊路はここから和歌山の熊野三社まで続いているようですが、長いので今回の六番目の王子・津守王子にていったんペダルを止めることとします。
最初は和歌山まで行こうと思っていましたが、時間がかかりどうやら途中で自転車の通行ができない区間があるようなので、予定を中断し、またの機会としたいと思います。
前回は安倍晴明ゆかりの神社までの投稿でしたが、そこから南西に進路をとり津守王子に向かいます。
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第1王子 窪津王子 (坐間神社)
第2王子 坂口王子 (南大江公園)
第3王子 郡戸王子 (高津宮)
第4王子 上野王子 (大江神社)
第5王子 阿倍王子 (阿倍王子神社)
第6王子 津守王子 (住吉大社)
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津守王子は住吉区の墨江小学校という小学校があったようですが、住吉大社に移設されているようなので、住吉大社を目的地とします。
住吉大社は大阪で最も有名な神社です。
全国にある住吉神社の総本社で、もちろん住吉区に所在します。
|阿倍野王子 ~ 玉出 所要時間15分
たこ焼き発祥の店「会津屋本店」にて休憩。
昭和初期に同店の初代店主が、明石焼きをヒントにラヂオ焼きの生地にスジ肉の代わりにタコを入れてメニューにしたのが、たこ焼きの始祖だそうです。
ソースや青のりなどはつけずに素焼きでいただきます。素焼きは全国的に珍しいかもしれませんが、大阪ではたまにあります。また「ラヂオ焼き」ではありません(同じ??)が「すじコン(牛筋+こんにゃく??)」を提供している昔ながらのたこ焼き店もあります。「すじコン」はトッピングではなく、生地に内包して別でこしらえないといけないので、結構めんどくさいと船場のたこ焼き屋の兄ちゃんに聞いたことがあります。いずれにしても、大阪以外では味わえないものなのかもしれません。
たこ焼きは店内でもたべることができます。味はとびきりうまいというより、昔ながらの素朴な味です。難波や梅田にも支店があって、個人的にはタコがおいしいので同店ではラヂオ焼きよりたこ焼きを好んで食べています。
阿倍野から住吉大社には「チン電」こと阪堺電車の路面電車でも行けます。私は市内に住んで20年近くになりますが「チン電」にはいまだかつて乗ったことがありません。「岡崎屋質店」などの派手なラッピングでおなじみですが、最近では近未来的な車両も導入されているようです。路面電車は環境問題解決のアイコンとして再評価されていますが、実際のところ私の周りでも阪堺電車に乗ったことがある人は意外と少ない感じがあります。
|玉出~住吉大社 所要時間10分
路面電車の線路にそって南進すると住吉大社に到着です。広い神社なので探さなくてもすぐ到達できます。
住吉大社は遣唐使船の出航の地らしく、船の安全を願う鮮やかな朱色の社殿が祀られています。
住吉大社を知らない方も「遣唐使」は歴史の教科書ででてきますので、知らない人はいないと思います。
実際に行くと参道の木製の太鼓橋の角度に驚かされます。
写真では分かりづらいですが、目の前に壁があるような感じで、頂上付近でようやく社殿が見えるようになります。
津守王子は境内の奥の奥に他の祠と並んでたたずんでいました。
第7王子の境王子は正確な位置がわからないそうですが、大和川を越えた堺市にあったようです。
今は推定地の公園内に石碑のみがあるらしいので、また機会があれば行ってみようと思います。