大阪城公園で開催された「大阪城トライアスロン2018」を観戦してきました。
トライアスロンとは、水泳・ロードバイク・長距離走の3種目を連続して行う個人競技で、東京五輪でも正式種目になっている競技です。1970年代に始まった比較的新しい競技で、強靭な体力と精神力が必要とされ趣味で始める人が増えてきています。ここ数年は各地で町おこしとして数多く開催されるだけでなく、毎年横浜で開催される世界大会にはトップ選手が必ず来日していて活気づいています。
「大阪城トライアスロン」は2017年に初めて開催され、今回で2回目となります。この大会の最大の魅力は大阪城の濠内を泳ぐスイムといえます。トライアスロンはスイム→バイク→ランの順で行われます。美しい海岸、寒い湖、都市の水路など、スイムは開催場所によってその大会の個性がでます。
開催日の6月10日は前日まで雨が降りまだ雲が残っていました。気温は22度、風は微風です。
大阪城公園の東側は数年前までホームレスがブルーシートや段ボールで床を張っていましたが、最近は観光地化され、きれいに整備されています。
私は自宅マンションが大阪城の近くにあり、毎朝この公園で犬の散歩をしていますが、最近の中国人の団体客の多さに驚かされます。
運営が安心・安全を最優先で水質調査も遊泳「可」となっているようですが、外濠の水質は決して泳いでみたい環境ではなく、凶暴な外来魚アリゲーター・ガーが生息しているとも言われています。過酷な状況でも普段のパフォーマンスを発揮できる精神力が不可欠となります。
「大阪城トライアスロン」のスイムは競技者と応援している人の距離が近く、観客も遠泳中の目当ての参加者を確認できます。他の大会のスイムは、誰が誰だかはっきりわからず、観戦者泣かせの競技ですが、この大会はギャラリーも多く、やはり最大のみどころと言えます。
スイムを終えるとトランジットと呼ばれる駐輪場で自転車に乗り換えます。
サングラスやヘルメットを素早く装着。エリートクラスになると大きく順位が入れ替わる勝負のポイントとなります。
自転車はロードバイクかトライアスロン専用車。コースは基本的に高低差が少ない舗装道路になります。
公園外に出てOBPの方まで行くそうです。
個人的にはロードバイクレース観戦の魅力は
① 高速のゴール・スプリント
② 列車の先頭交代
③ ヒルクライム
だと思っているので、トライアスロンのバイクは少し退屈に感じます。
トライアスロンのバイクには競技の特性上この3つがなく、いかに体力を消耗せずにランにつなげるかといったところに比重がおかれます。
バイクはカフェでくつろぎながら観戦できます。
大阪城は日ごろからランナーがいます。大阪マラソンや大阪国際女子マラソンなど毎年恒例となっていて聖地となっています。
「ありがとう!」
給水場で参加者のランナーがスタッフにお礼を言っている光景を目にしました。
スタッフには多くのボランティアが参加し、NTTをはじめいくつかの企業の協賛、そして地域の理解によって大会が成り立っている様子が垣間見れます。
大会開催にあわせて「大阪城トライアスロン2018 EXPO」という催しも同時に開催され、トライアスロンに興味がない人でも楽しめるイベントとなっていました。