お知らせ

2016年12月の記事一覧

クラス最長のデベロップマン、見た目以上の走行性能のラレー「RSS」

ラレーから完全水平ホリゾンタル型のクロモリ製フレームのミニベロ「RSS」がリリースされました。

raleigh_rss_nvy_02

ラレーは1950年代英国で世界に先駆けてミニベロの可能性を研究をはじめ、従来、小径車が子供・幼児用とされてきた固定概念を打ち破り幅広いユーザーを獲得してきた歴史があります。RSSは伝統的なホリゾンタル型のフレーム形状にママチャリほどの太さのある20インチタイヤを装備した日常生活に使用しやすく、両立センタースタンドや軽合金のフルフェンダーなど日本人ニーズにも適合したモデルです。

 

【メーカー】RALEIGH
【商品名】RSS (RSW)
【本体価格】¥ 58,000
【発売】2016年12月

 

raleigh_rss_gry
▲ダークグレー

raleigh_rss_nvy
▲アガトブルー

 

RSSは「ミニベロはこいでも進まない」という概念をくつがえす程の走行性能です。クランクを1回転で進む距離のことデベロップマン(dévelopment)というのですが、RSSは最大7.7mあり、クラシカルな見た目からは想像できないほどの走行性能になっています。

 

<20″ミニベロのデベロップマンの比較 >2017モデル

メーカー 車種 変速 前ギア カセット タイヤサイズ dev
raleigh RSS 8速 52T 11-34T 20×1-3/8 7.7m
tern CREST 8速 52T 11-32T 20×1-1/8 7.3m
giant IDIOM 2 8速 48T 11-32T 20×1-1/8 6.8m
gios MIGNON 8速 48T 11-28T 20×1-1/8 6.8m
fuji HELION 8速 52T 12-32T 20×1-1/8 6.7m
tokyobike 20 8速 44T 11-30T 20×1-1/8 6.2m
riteway GRACIA SW 8速 42T 12-32T 20×1.95 5.5m
gios PULMINO 7速 48T 11-28T 20×1-1/8 6.8m
bruno MIXTE 7速 46T 11-28T 20×1.5 6.2m
ルイガノ MV1 7速 48T 12-28T 20×1.5 6.0m
ルイガノ MV1M 7速 48T 12-28T 20×1.5 6.0m

(サイクルショップ203調べ)

 

 

 


 

 

raleigh   rss

¥ 58,000

 

【フレーム】クロモリ
【カラー】ダークグレー /アガトブルー
【サイズ】480mm(対象身長160-180cm)
【変速】シマノ製 8速
【ブレーキ】シマノVブレーキ
【タイヤ】20×1-3/8(451)スキンサイド
【チューブ】英式バルブ

 


■合わせて買いたい

 

zefal bottle
zéfal ヴィンテージボトルケージ ¥2,000
仏 ゼファール社の細身のクロムスチールボトルホルダー。縫い付けられたレザーがクラシックなイメージを演出

 

 

brooks b17sp
brooks  B17スペシャル  ¥20,000
英国またはアイルランド産の牛に限定した革に真鍮リベットを槌でコンコンと打ち込んで手作りした英国製本革サドル

SCHWINN 名車「スティングレイ」復刻

■ ハイライズハンドルバー、バナナシート、スリックタイヤを装備し1963~1970年に米国でブームを起こし、BMXの元になった米国大衆文化を象徴するクラシッククルーザー「STING RAY」が復活します。

 

schwinn 1970
▲ 1970年当時カタログから

 

 

【メーカー】SCHWINN
【商品名】STING RAY
【本体価格】¥ 48,000
【発売】2016年12月

 

100年を超えるシュウイン社の歴史は米国の自転車史そのものといってもいいでしょう。1960年代はまだアメリカにはサイクリングを楽しむと習慣はあまりなく、自転車はさしずめ子供のおもちゃといった扱いでした。西海岸の遊び心あるあふれた悪ガキのシンボルが「STING RAY」でした。

schwinn stingray
 ▲ レッド

 

schwinn stingray 2017
▲ イエロー

ハイライザーの自転車は、もともとはサンディエゴの海軍基地で軍人の家族に安上がりな自転車を提供するため地元のJTBという小さな卸商がストックの部品をアッセンブルし、300台ほど生産したのがはじまりとされています。

当時、シュウインは米国3位の自転車メーカーでしたが、ディスカウントストアには供給せず自転車専門店に絞った販路でティーン向けにハイライザーの自転車を大量に供給し、ライバルのマレーオハイオ社やハフマン社を駆逐していきました。

ピークの1968年には米国西部では販売の70~80%が20インチタイヤのハイライザー車になり、26インチの軽快車(シティ車+スポーツ車)を大きく上回り、自転車店の展示も大半がカラフルなシュウインのハイライザー車となります。

usa 1970

その後ブームはおさまり、ハイライザーの自転車はBMXへと進化をとげ、新たなジャンルを確立します。
それだけにとどまらず米国西部は、その後もMTB(マウンテンバイク)やフィクシー(ピストバイク)など次々に新たな自転車の楽しみを創出していきます。

しばらくハイライザーの自転車はラインナップから姿を消していたのですが、1998年にリバイバルが生産され大きな反響を呼び、西海岸ではオールドシュウインだけを集めたスワップミートも開催されシュウインの歴史が再評価されます。しかし、2006年に発売された新型のローライダーのスティングレイが奇抜なフォルムで不評を買い、その後またラインナップから姿を消し、製造が途切れてしまっていました。

今回の復刻されたスティングレイはフロントはスターメーアーチャー製ドラムブレーキ、リアはクランク逆回転で制動するコースターブレーキ採用、サスペンションはフロントはスプリンガーフォーク、リアはシーシーバーを採用した60年代の正統派のオールドシュウインスタイルとなっています。ガレージ、ショップのインテリアやクリスマスのプレゼントにもオススメです。


 

schwinn  sting-ray

¥ 48,000

【フレーム】スチール
【カラー】レッド/イエロー
【重量】17.2kg
【サイズ】334mm(身長130-180cm対象)
【変速】-
【ブレーキ】(前)ドラム/(後)コースター
【タイヤ】(前)16×1.75/(後)20×2.125
【チューブ】米式バルブ

 

 


・フォトギャラリー

schwinn  cruiser

schwinn  bananaseat

sturmeyarcher

schwinn slik

schwinn headtube

※写真はサンプル車です

 


■これの、違いってなんですか?
米国はクルマ社会であり、現在は自転車はレジャーという側面が強く通勤で自転車を使用するという地域は限られています。嗜好品であり「STING RAY」のような5万円という価格帯は低級品~大衆品に相当します。

ママチャリ文化が浸透している日本人からすると5万円の自転車は高級品に感じるかもしれませんが、「STING RAY」は低性能で全く高級品ではありません。

自転車のメインターゲットが「ママ(子育て世代の女性)チャリ」になってる日本の自転車文化も世界的には異質ですが、1970年前後の米国はそれ以上にぶっとんだ自転車文化だったのです。

 


■ あわせて買いたい

 

finishline 1step
▲finishline「1step」 ¥1,300
1本でチェーンの洗浄と潤滑ができる米国製チェーンオイル

 

 

kryptnite  u
▲kryptonite「U-mini」 ¥5,200
米国最強の自転車ロックブランド「クリプトナイト」のUロック